合宿の前日

それは合宿の前々日から始まっていた・・・

合宿二日前。

二日前にもかかわらず合宿の日程が1/3くらい決まっていない状態だったので、
しのとハマはメッセンジャーで予定を考えていた。

するとそこにたけしが入室するなり


といかにも調子の悪そうなフォントで状況を訴えてきた。(事実)
普通に考えてトーがアウト気味だからと思われるので明日(合宿前日)に
3人で整備をしようということになった。
(結局メッセンジャーでは合宿の日程が決まらなかったことは言うまでもない。)
誰しもこの時はトーの調整という簡単な作業で終わると思っており、
明日起こる事件については知る由もなかった・・・

そして翌日

本日はハマが寝坊による遅刻。
晴天で暑い・・・

とりあえずたけしヴィヴィオのトーを調べる。
が、弱トーインでほとんど問題なし・・・
この時は何でだろ〜程度にしか考えず放置した。
よくよく話を聞くとハンドルセンターがずれてるっぽい。
確かめてみると確かに左右で切れ角が時計の針で5分弱ずれている。
アライメントは正常だったのでボスを抜いて調整することに。
ボスの抜き取りはスプラインのナットを全部取り外すと顔面強打の可能性があり危険なので、
残しておいたがこれに飽き足らずハマはメットを被ってナットをわざわざ外して力任せに引っ張る。
これはこれで結構面白い絵だったのだが写真は撮らなかった。
ただ、後ろからテニスサークルの視線が痛かった・・・

とまぁヴィヴィオの整備の終わったので夏休みなのにたまたま営業していた学食に昼飯を食べに行く。
そして適当に明日の日程を決めた。

そして午後・・・
各自、クーラント交換、ガラコぬりぬり、スピーカー音質改善等の軽い整備を行う。
ヴィヴィオは汚いと言うことで洗車に。

そして事件は起こった!

実は埼大自動車部では面倒なことに洗車をする際、わざわざ下の地図のように遠回りをする必要がある。

洗車から駐車場に戻る途中、たけしはボルトを持って、しのとハマの所へなぜか徒歩で帰ってきて、

たけし:やべぇ。ボルトが外れて動かなくなった。
しの&ハマ:!?

たけしによるとチャリーンというボルトが落ちる音がした後、左フロントがドスンと落ちたそうな。
現場に行ってみると確かにスーパー鬼キャンのヴィヴィオが止まっていた・・・
(写真撮ればよかった。)
ボルトを見るとどうやらナックルとショックを固定しているボルトっぽい。
と言うことはナットがあるはずなので、どっかに飛ばされないうちに早急に探すことに。
一応洗車ポイントからえんこした場所まで捜索するも見つからず・・・
たけしに話を聞くと数日前いきなりハンドルがふらつくようになったという。
じゃぁ町のどこかに落としたんだなぁということになる。
運良くハマの工具箱からちょうどいいナットが見つかったのでそれで済ませることにする。

状態が状態なので動かすこともできずその場での修理を決行する。
近くに学食もあり周りの人の目線がまたしても痛い。
見通しの悪い交差点(←教習所みたい)でえんこしたのでなんとなく停止表示板を出しておく。

ジャッキアップするにしても目の前にスピード抑制のための段差があるので前からジャッキが入らない。
苦労して横からジャッキアップすると・・・
あれ!?
予想していたナックルとショックのボルトはついている!!
だがそれ以上に大変なことが・・・
なんとロアアームが外れていた!
しかもメンバーからかなりずれていてどう考えてもそのままでは入らない。
またロアアーム交換か?という予感が頭をよぎる。

※たけしヴィヴィオは事故車だったらしく、購入当初から左右でホイールベースが違ったため
ロアアームを新品に交換した。今回外れたのは交換した側だった。


よく見るとヴィヴィオのロアアームのリア側はブッシュが刺さっていてそれを金具でフレームに固定するようになっている。
(スタビライザーのブッシュみたいな感じ)
そしてそのブッシュが半分くらい抜けていた。
ならばブッシュを突っ込めば直る!!
と言うことでブッシュをハンマーでぶっ叩いて入れようとするも本来はプレスが必要なので入るわけがない。
こうなったらロアアームを外さなければ仕方ないと言うことになりとりあえず外す。
そして横着にもまたハンマーでぶっ叩く。
しかし当然入らない。
これはいつもお世話になっているショップに持ち込んでプレスしてもらうしかないなぁとおもいつつ。
ハマは以前どこかのホームページで見たジャッキでブッシュをプレスするネタを思い出した。

ハマ:なんかにはさんでジャッキで押し込めばいいんじゃない?
しの:なんかって・・・(〜_〜メ);

あたりを見回して3人の目に飛び込んできたのは



普段は誰も気にも留めない建設工学科のモニュメント。
鉄橋の一部らしいので強度も抜群で幅もちょうどよく文句なし!!

早速、間に突っ込んでプレスする。



なかなか硬いけどぐんぐん入るっ!!
(この間今日一日でもっとも痛い目線を浴びた。)

いい感じにブッシュも圧入できたのでロアアームを元に戻す。
すると。

たけし:あれ!?ナットどうやってつければいいんだ?

そう、メンバーにナットが埋め込まれているためナットは必要ないのでした〜
めでたしめでたし。

最初はボルト一本締めれば済むと思っていたがショックを外したりで気がつけば日が暮れかけていた。

これらの作業の間やぶの近くということもありたけしは蚊に刺されまくっていたが、
ハマの血はまずいからかまったく刺されていなかった。



修理が終わり元に戻ったヴィヴィオ。

今回の故障は大学構内を最徐行している最中だからよかったものの高速で起こったら大事故で命に関わるものだった。
皆口々に不幸中の幸いと言うことで喜びあった。

おまけ



翌日高速をビビりながら走るヴィヴィオ。

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